アカテテム教

アカテテムはこちらの古い言葉で、日本語には対応する丁度良い言葉がないのだが、強いて言えば「未完の」といった意味に相当する。ニュアンス的には「ぐだぐだの」の方が近いかもしれない。
アカテテム教とは7世紀頃に南部にあるどこかの湖のほとりで誰かが始めた宗教のようなものらしい。なにせ記録が全ていい加減な上にばらばらに保管されているため、関係者が適当な説を公式見解として話すので何が正しいのか解らないのだ。その関係者にしても位が適当で誰が偉いのかさっぱり解らない。それでもこのアカテテム教は国内だけで2万〜300万の信者が居るという。例によって集計もぐだぐだなので、随分と幅があるがこの間であることは間違いないようだ。
アカテテム教は偶像崇拝を禁止したりしなかったりしているので、神の像はあまり作られない。作られたとしても、人間の体に動物の頭が乗っている素朴な像が多い。ただ、頭の部分は、犬だったり猿だったりコンドルだったりウニだったりと様々な動物をモチーフにして勝手に作られる。建物の様式は特に定められていないが、ぐだぐだな外見からすぐにアカテテム教の施設であることが解る。毎週日曜の適当な時間に信者が集まり、お茶とお菓子を楽しみながら、賛美歌のようなお経のような不思議な歌を唱える。不統一なものが多いアカテテム教だが、この不思議な歌だけは、地域差がほとんど無く、どこでも同じ歌が歌われている。ちょっと意訳になるが、概ね次のような歌だ。

家族とか 祖先は 大切な物
悪い事はしては いけない
アカテテム八百万の神々に 感謝せよ
嘘もついては いけない
勤勉なものを褒めよ 何かくれるから
唯一の絶対神アカテテム
らららららー
お酒も大好き

教義の曖昧さが良く現れていると思う。