概要

ストーリーを思いついた。おもしろそうな気がするので小説にしてみたいのだが、残念ながら小説を書いた事が無いので書けるかどうかも解らないが、ちょっとトライしてみようかと思う。そして、このブログでその過程を丸ごと載せてみることにする。あまり類を見ない試みではなかろうか。
思いついたのは、政府の補助金が出る事業で強力で悪質なウィルスを作り政府を脅す人の話だ。
巧妙に数年間かけて世界中にばらまき潜伏させたウィルスの発症させるトリガーを握っている。ここは専門的な記述を避けつつリアリティを持たせたい。肝は、発症してから対策に数時間かかること、大まかな試算で世界の1%のPCが発症すること、日本政府が発注したプログラムであることの証拠が残っていること。発症することによる直接の金銭的な被害に加え、政治的経済的信用を失う事による被害が大きい。このあたりは、はったりではないことを確認しながら進ませたい。
脅迫者はここまでの状況を相手に丁寧に納得させたうえで、ウィルスを発症させないことと引き替えに、金を要求する。ただし、その額が想定される被害と比較して異様に低い。脅迫者は犯罪に不慣れであるため、安全な受け取り方法に関するアイディアを一切持たない。そこで金額を大幅にディスカウントする代わりに脅迫者が納得する受け渡し手段を政府および警察サイドに考案させるという条件を出したため。ここがストーリーの最大のポイントとなる。犯罪者がより大きな犯罪を実行しないために、警察が手伝わざるを得ない状況を犯人が用意したのだ。もう一点、脅迫者側は思想信条を背景に持たないばかりか、私怨を晴らすとかゲームとしてではなく、純粋に金が欲しくてやっている。そのため、犯人はビジネスとして成立させる事にしか興味がない。ここの点は登場人物像をはっきりさせるために強調したい。
ストーリーの展開は、脅迫者と相手とのやりとりや交渉が中心となる。脅迫者は身元の特定を避けるために、すべてのやりとりをチャットで行う。すべて警察サイドの視点でストーリーが進行するので、大半の登場人物と読者にとって脅迫者はディスプレイの中にしかいない。事件は会議室だけで起きている。チャットでの交渉と合間の対策会議がシーンの大半を占める事となる。
幾つかの案が没になった後、警察はやっと脅迫者が納得する案を提示することに成功する。あとはお互い伏線の張り合いとなる。ここは二重三重にトラップを用意して展開を派手にしたい。
最終的に勝つのはどちらでも構わない。書いているうちにどちらに重点を置くかで変わるだろう(とは言え一応決めてある)。
難しいのは、以下の点。

  • 脅迫内容を読者に理解させる事
  • 脅迫者の人物像表現。紳士的かつ感情の抑揚がない。
  • 舞台となる範囲が狭いので単調にならないようにする
  • 納得の行く受け渡し方法。意外な方法がよい。

重視したいのは以下の点

  • 会話の面白さ。チャットと警察内の対策会議の両方で。
  • アクションや暴力なしでスリルとサスペンスを。

こんな感じで着想や調査の過程を丸ごと公開しながらすすめる。途中で諦めるかもしれない、というかその可能性が高いことを最初にお断りしておく。また、感想や意見を聞くと話が腐るので完成(あるいは途中終了時点)まではコメント欄をクローズさせて頂く。