テレビが怖い

インターネットに散在する記事は人間が書いて人間が読む。ネットの発達は即ち人間関係の拡大と言って良いだろう。
では、人間に記事を書かせたり人間に記事を読ませたりするのは何者か?人間に付いてる「ブラウザーを起動したくなるスイッチ」と「記事を書いてアップしたくなるスイッチ」を押すのは誰か?出来事、食べ物、商品への興味、惰性…様々な者達が考えられるだろう。だが、人間についてる2つのスイッチを最も頻繁に押すのはテレビだ。テレビが人についているスイッチ押すのだ。テレビが人を操るのだ。
Web2.0のビジネスを語る際に「あちら側」と「こちら側」という言葉が出てくるのをご存じだろうか。「あちら側」とはネットの向こうにある大きなシステムを指し、「こちら側」とはそれを利用する人間の目の前にある機器やソフトウェアを指す。でも、「こちら側」の後ろにはテレビが居るのだ。図解するとこうだ。

あまり図解になっていなかったかもしれない。

テレビはつまらない、若者のテレビ離れが進んでる、と昔から多くの人が言い続けているが、その人達の意に反して、テレビは群を抜いて巨大な力を保ったままだ。結果としてインターネットのコンテンツの多くは何らかの形でテレビにつながっているし、検索ワードのランキングはテレビの話題と直結したものが常に上位に来ている。Googleはテレビが面倒を見ているのだ。テレビって怖い。