両利きになる方法

意外と知られていないが、簡単に両利きになる方法がある。右利きと左利きの親から生まれれば良いのだ。両親とも右利きの場合には9割近くの子供が右利きになることが統計上解っている。従って当然の結論として親がそれぞれ右利きと左利きの場合に生まれてくる子供は両利きとなる。
残念ながら、あなたの両親とも右利きでかつ、あなたがすでに生まれてしまっている場合には、少しやっかいな方法が必要となる。例えば20世紀前半に行われていた、現在の利き手にある種の細工をして、もう一方の手と同じくらい不自由にするというランゲルハンス法や、更に過去にさかのぼると、体の中心線に鏡を常に置いて擬似的な両利きを実現するラマーズ法が用いられてきたが、これらの方法は、日常生活に支障を来すため、現在ではほとんど用いられることはない。
近年では、左利きの人の腕を移植するというベルトリッチ法による両利き化が何例か試みられたが、客観的に成功したと呼べる段階には至ってない。また、多数の腕を増設することにより、両利きという概念そのものを無効化するクロサワ法に至っては、世界両利き学会から黙殺され全く相手にされていない。
そんな中、現在では古来から伝わる伝統的な手法である「利き手じゃない方の手で頑張って練習する」というダヴィンチ法が見直され、多くの利き手医は片利き患者にこの方法を勧めている。