斬奸〜ZANKAN

斬奸〜ZANKAN
2007年/カナダ/監督:不明/30分
悪人を切ることに快感を覚えた剣士ジャイロ・ミブ(壬生十朗のことと思われる)の狂気に満ちた半生を描いた時代物なのだが、この作品ではストーリーはあってないようなもので、この作品の鑑賞ポイントは日本の事を何も知らないで作られたとしか思えないでたらめなセット、脚本、衣装にある。
江戸の街に金閣があったり、男女を問わず着ているのは振り袖だったり、武士も農民もゲイシャも刀を持っていたり、畳の上をみな土足(靴を履いている)で歩いたり、とにかく全てが滅茶苦茶なのだ。
この作品、「今年になって発見された短編映画。制作年や監督は不明。出演者は東洋人だが、日本人ではない模様。サンフランシスコのチャイナタウンで1950年代に撮られたものではないかと言われている」という説明が付いているが、それは表向きの話で、実はごく最近になって作られた新作ではないかと思われる。「でたらめな日本」もわざとやっているのだろう。手の込んだ話だ。