山陰合併1〜名前をどうする

このブログのスタッフは、お互いに過去の経歴を話すことはそれ程ないのだが、それでもたまに日本の事が話題になると、自分の出身地の話をすることがある。
4コマ漫画担当(掲載実績は無い)の漫蛾次郎は島根か鳥取の出身だ。よく間違えるのでそのたびに呆れられる。間違えるのは俺だけでないらしく、慣れたので腹も立たないそうだ。出雲大社のある方とかない方とか言ってたが、どっちか忘れた。だいたい出雲大社がどっちにあるかも俺は覚えられないのだ。
先日、俺が「いっそのこと合併してしまえば、みんな楽になるのに」と言ったら、「それが出来たら苦労しない」と意外な反応があった。俺は奴が怒るかと思って言ったのだ。
これから不定期で、島根と鳥取が合併したらどうなる?というテーマで対談を掲載したいと思う。

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ボ「じゃあ、面倒だから『まずは合併ありき』を前提に進めるってことで良い?」
蛾「もちろんだ」
ボ「合併のメリット/デメリットについては、また別途話すことにしよう」
蛾「了解」
ボ「とりあえず合併後の名前をどうしよう?」
蛾「どちらかに由来する名前は避けた方が良いと思う」
ボ「それは、吸収合併ではなく、対等な合併をするためだな」
蛾「そうだ。廃藩置県の直後は全国でいろいろな県が出来て合併と分離を短い期間で繰り返していたのだが、その際に、鳥取が島根に編入されたことがある」
ボ「既にやってたんだ」
蛾「そのときは、鳥取県が無くなり島根オンリーになったのだ」
ボ「鳥取の人は悔しがっただろうな」
蛾「悔しいって程じゃないかもしれない」
ボ「とか言いながら砂丘の砂を常に袋に入れて持ち歩いてたんじゃないの?」
蛾「いや、島根にも砂丘はあるから」
ボ「あるんだ」
蛾「ていうか名前をどうする?」
ボ「やっぱりここは大田区に習って一文字ずつくっつけるのが良いんじゃない?」
蛾「大森と蒲田だっけ」
ボ「多分」
蛾「俺らはこっちにいたから『平成の大合併』ってやつを知らないじゃない」
ボ「そうだな。もの凄いお祭り騒ぎだったらしいぞ」
蛾「そうなの?」
ボ「あちこちで行列が出来て、2時間待ちもざらだったらしい」
蛾「何の行列?」
ボ「良く解らないけど合併の記念品を配ったり、出生届け一番乗りとか」
蛾「きっと嘘だと思うけど、俺が知りたいのはその『平成の大合併』の時は大田区パターンが多かったのかという点だ」
ボ「多分少なかったと思う。編入タイプだと一番メジャーな自治体の名前を引き継ぐだろうし、そうでない場合は奇をてらった名前を付けることが多いようだ」
蛾「なるほど」
ボ「ただ、鳥取と島根の場合はふざけた新しい名前を作る必要もないんじゃないかと思う」
蛾「で、オーソドックスに一文字ずつくっつけろと」
ボ「もしくは井上陽水奥田民生みたいにそのまま連結するのもありだな」
蛾「『島根鳥取』または『鳥取島根』か…。ありかなあ」
ボ「どっちが先かでもめるから駄目だな」
蛾「どっかの間抜けなワールドカップじゃないんだからそれはないと思う」
ボ「じゃあそれでも良いじゃないか。伝統ある名前なんだから、どちらもできるだけ残した方が良いと思わないか?」
蛾「四文字は縁起が悪いから駄目だと思う」
ボ「出雲大社鳥取砂丘も四文字だ」
蛾「そういう問題じゃない」
ボ「じゃあ、間に☆でも入れておけば?五文字になるぞ」
蛾「『島根☆鳥取』か。悪くないな」
ボ「気に入るとは思わなかった」
蛾「でも長いからやっぱり大田区パターンでいいよ」
ボ「戻ったな」
蛾「最初からそのつもりだったし」
ボ「となると『島取』『鳥根』のどっちにするかって話だが」
蛾「『島鳥』『根取』とその逆もあるぞ」
ボ「『島鳥』『鳥島』は字面が駄目、『根取』は音感が駄目、『取根』は県名に見えないから駄目だ」
蛾「『島取』はトウドリと読むのかな。頭取みたいで嫌だな」
ボ「となると『鳥根』か」
蛾「いいんじゃない?県名ぽいし」
ボ「消極的な理由だが、とりあえず『鳥根』で決定と」
蛾「うん、良い名前のような気がしてきた。トリノみたいだし。それで行こう」
ボ「じゃあ、次回以降は鳥根県のことについていろいろ話を広げていこう」
蛾「何でも聞いて欲しい」
ボ「いきなり権威だし」