山陰合併2〜人口問題

パックナンハー: 01

ボ「前回のは読んだか?」
蛾「読んだけど酷かったな」
ボ「そうか?割と忠実に再現したと思うんだけど」
蛾「確かにあんな感じのどうでも良い内容だったけど、そんなことより俺の発言の『蛾』ってのは何とかならないのか」
ボ「そっちかよ」
蛾「人を虫呼ばわりしやがって」
ボ「そういうペンネームを付けたからじゃないか」
蛾「せめて『漫』に変えてくれないか」
ボ「面倒だから『蛾』のままだ。て言うかこの話、9行も引っ張る事じゃないだろう」
蛾「まあいいか」
ボ「今日は鳥根県の人口について考えてみたい」
蛾「それは結構重要だ」
ボ「ご存じの通り、合併前の旧鳥取県および旧島根県の人口は全都道府県の最下位とブービーを独占していた訳だ」
蛾「独占していたって言われる覚えはないが」
ボ「2005年のデータでは、旧島根が74万人、旧鳥取が60万人と実に寂しい結果となっている」
蛾「一般的な政令指定都市より少ないな」
ボ「2007年の調査だが、東京23区の人口で言えば、旧島根は1位の世田谷区と2位の練馬区の間、旧鳥取は5位の足立区と6位の杉並区の間だ」
蛾「区にも負けるのか」
ボ「ところが、この2県が合併することによって、大きく変わるのだ」
蛾「県の人口としてはかなり上位に行くだろう」
ボ「もちろんだ。沖縄と山形の間に割り込む」
蛾「何位だ?」
ボ「すごいぞ、33位だ。13県をごぼう抜き」
蛾「あんまり嬉しくないな」
ボ「東京23区と比較すると1位の世田谷区を遙かに凌ぐし、政令指定都市と比較したら、8位(東京23区は含まない)の川崎市とほぼ同じだ」
蛾「いや、市とか区に勝っても嬉しくないって。しかも市に至っては割と低い順位だし」
ボ「じゃあ、スケールの大きい括りと比較しよう」
蛾「何か良いデータがあるのか?」
ボ「国連加盟国だ」
蛾「国相手に勝てるのか?」
ボ「鳥根県の人口135万人は、ここ(→link)に掲載されている国連加盟国と比較すると148位ガボンと149位エストニアの間に相当するらしい」
蛾「どっちもよく知らない国だな」
ボ「メジャーな国では、ルクセンブルク(42万 163位)とかアイスランド(30万 170位)より遙かに上だぞ」
蛾「どっちも合併する前から上だな」
ボ「とにかく、国としても十分な人口を保有しているってことだ。いっそ独立したらどうだ?鳥根共和国とか」
蛾「鳥根共和国って言うと、もの凄くお遊びぽい名前になるな」
ボ「ほんとだ。変な広告代理店にだまされて禄に採算が取れるか計算せずに第3セクターか何かで作ったは良いものの、3年もしたら客足が途切れて、巨大な負債を自治体に負わせるレジャー施設の臭いがする。『トリネ共和国』なら完璧だ」
蛾「解ったよ。とにかく鳥根共和国はなしだ」
ボ「じゃあ『鳥根汗国』で」
蛾「何故モンゴルに」
ボ「まあ、国名は後で考えるとして、独立国となって日本を見返してやろうと思わないのか?」
蛾「思わないな。そもそも鳥根が独立したら日本が困るだろう」
ボ「困るのか?」
蛾「日本が出雲大社を手放すと思えない」
ボ「その自信はどこから来るんだ」
蛾「それについては連載の中で話すこともあるだろう」
ボ「良く解らないが、とにかく独立はないってことなんだな」
蛾「無い」
ボ「違う方向で考えよう。鳥根県自体が、一つの(面積だけは)巨大な市になるというのは考えられないか?つまり、鳥根県に含まれる市町村は鳥根市のみになるのだ」
蛾「市という言葉の再定義が必要になりそうだ。と言うか何のために?」
ボ「一気に政令指定都市になるぞ」
蛾「そんな恥ずかしい事までして政令指定都市になるメリットが解らない」
ボ「ほら、区が持てるとか」
蛾「いや、断る」
ボ「いつのまにか、鳥根を代表してる」
蛾「何かあきてきたな、そろそろ締めに入らないか?」
ボ「そうしよう。今日の結論としては、『合併により都道府県の人口順位としては最下位とブービーを脱出して33位となる』『独立はしない』『県全体を一つの市にするのは恥ずかしいから嫌だ』という事だな」
蛾「あ、もう一つ。知りたい事がある。合併によって新たに最下位になるのはどこだ?」
ボ「現在44位45位の徳島と高知だな」
蛾「あ、隣接してる県だ」
ボ「そうだな」
蛾「あらゆる手段を講じて合併を阻止する必要があるな」
ボ「なんて醜い争いだ」