いつもどおり

日本では「ブックマークやコメント欄に大量に群がって誰が書いても同じような、おばちゃんコメントを残すことでストレスを解消する人たち」を表すネットイナゴという言葉が出てきているそうだ。それに対して「イナゴとは何だ」「書かれる方に原因がある場合も多いぞ」「批評することによって社会的に有益な効果がでていることもあるぞ」といった的外れな意見が出たりもしているらしい。どこかで聞いたような話だ。
また、これらの現象は(一般社会の中ではなく)ネットの中でも局所的なものなのだが、あたかも社会的な大問題であるかのごとく論じられている。これもいつもの通り。
対処方法もまたいつもの通りで「質の高いコンテンツを作る人たちが馬鹿馬鹿しくなって撤退しつつある」というデマを流すことによって、良質なコメントを残していた人たちをブックマークやコメント欄から遠ざけ、全体の質を下げるという作戦がとられている。これによって「あそこに書かれていることを、いちいち気にするだけ馬鹿らしい」という空気を作ってる訳だ。あとは放っておけば馬鹿同士が罵りあうだけの枯れ野になる。
俺がこっちに来る前だから、かなり昔のことだが、東スポにいいかげんな事を書かれた人が名誉毀損か何かで東スポを訴えたところ、「東スポに書かれたことを本気にする人なんかいないので名誉毀損にはならない」みたいな判決が出たことがあった(ような気がする)。ブックマークが「専門誌から東スポまで」が集まる場所だったらイナゴ化した場合のダメージは大きいが(中略)て事はない。
人類って進歩しているようで、数年のスパンではそれほど進歩してない。