律儀さと真面目さと伝わらなさと

住宅都市整理公団の「"団地"から"団地"へ問題」について。
総裁の疑問に対するマイクロソフトの答えを予想してみた。

  • AというファイルをBというフォルダからCというフォルダにコピーしている途中経過を表しているのでおかしくない。
  • B,Cともにフルパスで書くと長いので、それぞれ一番下を書いている。
  • 例えば下の画像だと、Tkx.pm というファイルを C:\Perl\lib から C:\Documents and Settings\user\デスクトップ\Perl\lib にコピーしていることを表している。

  • 「だったら、BとCを2つ書く意味は無いのではないか」と思うかもしれないが、Bというフォルダにあるファイルを選んで、Cというフォルダにコピーする場合もあるので、BとCは必ずしも一致しない。

単なる推測にすぎないが、おそらくこういう考えで表示ユーザインターフェイスを設計したのであろう。実に律儀な考え方である。ファイル操作に対する考え方が、悪く言えば古い、良く言えば真面目なのだ。Appleがファイルの概念そのものを利用者から遠ざけようとしているのと対照的だ。
システム的には「コピーするのはファイルである。フォルダはコピーするのではなく、同じ名前のものを新たに生成している」という動作になっていたことは想像がつく。ただそれは利用者にとってはどうでも良いことで、操作上はフォルダを丸ごと別の場所にコピーしているのだ。そのときに欲しい情報は "団地"から"団地"へ ではない。
では、どう表示するべきかとなるとこれが中々難しい。個人的には「どの媒体からどの媒体に」と「サイズベースの経過グラフ」だけで良いと思っているが、それでは足りないという人もいるだろうし、何も表示しなくて良いという人もいるだろう。