ガデオモシ問題3

前回の打ち合わせでガデオモシの概要が見えてきた

「ガデオモシ(Gadiomoshu)」とは、鞄には入らないがチチカカ湖よりは小さくて、嫌われていない、可愛い固体または気体に付けられた具象名詞である。ただし、一般名詞か固有名詞かについては不明(ターニャはトイレから戻った)。

今回はもう少し細部に踏み込んでみたい。なお前回は近所のガデオモシ会館で会議を行ったが、使用料が意外と高かったため拙宅に場所を移して検討することとなった。

「では、もう少し範囲を狭めてみようと思うんだけど、どういった切り口で決めていったらよいと思う?」
「俺たちのほとんどは、大人だ。そうだろう?」
「ターニャとサミーを除いてそうだな」
「バサッバサッ(怒って発言者を突付く)」
「サミーも大人だそうだ」
「大人が大好きなもの、大人が一番大切にしている物とといったら何だ?」
「お金だな」「お金」「うん、お金だ」
ピンポーン 郵便です
「アンナから手紙が来た」
「何て書いてある?」
「ただ一言だけ『おかね』って綴っている」
「決まりだな」
「何がだ?」
「通貨単位にするのか?」「金儲けの方法の名前か?」
「そうじゃない。それなら『固体または気体に付けられた具象名詞』という条件に反しているだろう」
「それって、まだ有効なんだ」
「決めたことについてはかっちり行こうよ」
「結局、お金とガデオモシはどうなんだ?」
「ガデオモシが我々にお金という素晴らしい物をもたらしてくれる存在であったら嬉しいと思わないか?」
「最高だ」「お金大好き」「ガデオモシ最高」「全力で媚びたい」
(郵便は来なかった)
「よし。ガデオモシは何だか解らないけど『我々にお金をもたらしてくれる存在である』ことを条件に加えよう」
「ということは固有名詞の方が良いな」
「そうとは限らないが、仮にそうしておこう」

今日の結論

「ガデオモシ(Gadiomoshu)」とは、鞄には入らないがチチカカ湖よりは小さくて、嫌われていない、可愛い固体または気体に付けられた具象名詞である。まだはっきりしていないが固有名詞である確率が高い。そして、ガデオモシは我々にお金をもたらしてくれるかけがえの無い存在である

(つづく)