おおきなかぶ
おおきなかぶ
1997年/ペルー/監督:タカコ・ニシ/20分
- 作品として成立していない。学芸会レベルの演技に辟易した。
- 演技の未熟さは将来に期待するとして、撮影技術の低さにあきれた。効果なのかもしれないが、全編を通して画質が悪くカメラアングルもほぼ固定したままだ。音質も良くない。
- 全員が協力して一つのことを成し遂げるというストーリーに感心した。ただ、動物がオスばかりだという点は疑問。「力仕事は男がする」という男性支配の歴史の影響下にあるシナリオの押しつけにはうんざりだ。
- カブは株の象徴である。権力者の号令のまま個人の意志などお構いなしに株に振り回される登場人物は社畜として働かされる現代人の姿に他ならない。軍靴の音が聞こえる。
- つい最近まで泣き虫だったタクちゃんがこんなに上手に台詞を言えるようになるなんて。カメラを構えながらちょっと泣いちゃいました。こんな素人のホームビデオを映画化してくれた監督さんに感謝です。見てくれた皆さんにも感謝致します。