起きて日本のニュースサイトを見て驚いた。
いろいろな感想があるが、それはともかく、2人の政治家が正しい事を言ったのが印象的だった。都知事のイシハラ氏と総理のアベ氏だ。
イシハラ氏のコメントは「彼の行為はサムライだった」というもの。武士道についてはいろいろな誤解があるが、その本質は「主君の為に生き、主君の為に死ぬ」ことにある。そこに自分の意志や主義主張などというつまらない物は一切介在しないし、させてはいけない。それが侍の勤めだ。それが今回の松岡前農水相についても同様だったという訳だ。よってイシハラ氏の言葉に誤りは無い。
ただ、イシハラ氏にとっては、そのような行動原理で動く存在である侍という階級は賞賛に値するのかもしれないが、現代社会でそのような存在は迷惑なだけで、少なくとも政治家の評価としてはプラスの言葉ではない。
もう一人アベ氏は、そのような事態を招いた自分の不始末を恥じ、自分は恥ずかしい首相であると言うことを自覚したのであろう。そのため「とても恥ずかしい=慚愧に耐えない」と言った訳だ。これも誤りではない。