街頭放送

近所の商店街を歩いていたら、街頭放送で

移動には・エコにやさしい・バス地下鉄で

と言っていた。五七五じゃなくて五七七だ。軽いもやもや感が残る。いっそのこと頭に五七を足して短歌にするといいかもしれない。

ひさかたの 光のどけき 移動には エコにやさしい バス地下鉄で

友則ゴメン。

追記
和歌の歌体のひとつに片歌というのがあって、これが五七七とのこと。 → 和歌の歌体

語尾問題

すっかり忘れてた。俺は何をやるんだっけ。

まず語尾問題だ。「〜だ」「〜した」「〜だった」と似たような音がが続くと単調になりそうで心配だ。ショートショートを書こうとしたときもそれで苦労したんだった*1。いや、俺が書いたんじゃないのか。めんどくさいな。
とにかく、語尾のバリエーションでどうリズムを作るか悩みどころだ。

  1. 動詞で終わらないような文を混ぜる。
  2. 時制や活用を変えて変化を付ける。
  3. センテンスを長くして、ひとつ前の文の語尾を忘れさせる。
  4. 気にしない。


太郎は走った。靴が大きくて走りにくかった。だが止まるわけにはいかなかった。このまま走るか裸足になって走るか考えた。靴に気を取られていたせいで石に躓いて転んだ。

例が酷いのはご容赦頂きたい。自分ではこのような「た」が連続する文章をあまり書きたくないの思うのだが、普段呼んでいる文章がこんな風になっているか気にしたことはない。手許にある本をぱらぱらと眺めてみたが、ここまで連続している例は見つからなかったが、2つ3つなら良く見かけることが解った。


太郎は走った。靴が大きくて走りにくいが、ここで止まるわけにはいかない。「このまま走る?それとも裸足になる?」判断に迷う。とその瞬間、靴に気を取られていたせいか、石に躓いて転んでしまった。

このくらいなら語尾が単調にならずに済むような気がする。ただ、読みにくいことには変わりはない。それはまた別の問題として、いつか考えることにしようっと。

メモのみ

  • 語尾問題を考えたい。「〜だ」「〜した」「〜だった」が続くと単調になりそうだ。語尾のバリエーションでどうリズムを作るか。動詞で終わらないような文を混ぜるのか。よく読む作家の小説ではどうなっているかを検討したい。
  • ボリュームについて。これは「決めない」ことだけを決めておく。分量の加減がまったく解らないからだ。
  • 道具について。テキストエディタで書く。
  • 縦書き問題について。チャットをする場面が多く出てくる。縦書きにしてもチャットぽさが失われないかが気になる。

いずれも後日、別エントリで。

登場人物の名前

名前を決めるのも悩ましい。
好みだけで言えば、平凡な名前が良い。ステレオタイプ過ぎて非凡とかじゃなくて、実際によくある名前が好みだ。ただし、幾つかのデメリットがある。

  • 人物が多いときに区別がつきにくい。
  • 感情移入しにくい。
  • 実在の人物と重複することによる不利益がありうる。

3つめに関しては、とんでもなくあり得ない名前(例:転沢曲田辺角之進)にしないと避けるのは難しい。例えば西尾維新のように設定がファンタジックであれば、変わった名前というのはプラスに働くこともあるだろう(転沢曲田辺はともかく)。
今回目指す方向性を考慮すると「違和感はないけど、引っ掛かりのある名前」が欲しいところだ。→ 保留

ところで、名前を必要としているのは、警察サイドの人間が中心となる。脅迫者は、結末によっては名前を必要とするかもしれないが、大半の過程において名前は明かされないまま進行する。ただ、それだと警察側が困るので何か呼び名を用意しなければ行けない。こちらについては「ラット」にしよう。交渉に使われるチャットで鼠のアイコンを使うのだ。警察側のアイコンはもちろん犬。

タイトル

タイトルを慎重に決めてから書くべきか、決めずに書くべきか。こんな単純なことから解っていない。とりあえず、軽率に考えた仮のタイトルをつけておこう。
仮のタイトルは「ルーズルーズ」とする。「大きな損失を共に分け合うことで、小さな損失に緩和しましょう」という脅迫者側の言い分を表したタイトルだ。これはWin-Winの逆の意味として考えたのだが、わりと普通に使われているようなので、目新しい造語というわけではないだろう。
カタカナ表記は間に記号を入れない。英語表記が必要な場合は Lose-Lose とする。大文字小文字の選択が悩ましい。

概要

ストーリーを思いついた。おもしろそうな気がするので小説にしてみたいのだが、残念ながら小説を書いた事が無いので書けるかどうかも解らないが、ちょっとトライしてみようかと思う。そして、このブログでその過程を丸ごと載せてみることにする。あまり類を見ない試みではなかろうか。
思いついたのは、政府の補助金が出る事業で強力で悪質なウィルスを作り政府を脅す人の話だ。
巧妙に数年間かけて世界中にばらまき潜伏させたウィルスの発症させるトリガーを握っている。ここは専門的な記述を避けつつリアリティを持たせたい。肝は、発症してから対策に数時間かかること、大まかな試算で世界の1%のPCが発症すること、日本政府が発注したプログラムであることの証拠が残っていること。発症することによる直接の金銭的な被害に加え、政治的経済的信用を失う事による被害が大きい。このあたりは、はったりではないことを確認しながら進ませたい。
脅迫者はここまでの状況を相手に丁寧に納得させたうえで、ウィルスを発症させないことと引き替えに、金を要求する。ただし、その額が想定される被害と比較して異様に低い。脅迫者は犯罪に不慣れであるため、安全な受け取り方法に関するアイディアを一切持たない。そこで金額を大幅にディスカウントする代わりに脅迫者が納得する受け渡し手段を政府および警察サイドに考案させるという条件を出したため。ここがストーリーの最大のポイントとなる。犯罪者がより大きな犯罪を実行しないために、警察が手伝わざるを得ない状況を犯人が用意したのだ。もう一点、脅迫者側は思想信条を背景に持たないばかりか、私怨を晴らすとかゲームとしてではなく、純粋に金が欲しくてやっている。そのため、犯人はビジネスとして成立させる事にしか興味がない。ここの点は登場人物像をはっきりさせるために強調したい。
ストーリーの展開は、脅迫者と相手とのやりとりや交渉が中心となる。脅迫者は身元の特定を避けるために、すべてのやりとりをチャットで行う。すべて警察サイドの視点でストーリーが進行するので、大半の登場人物と読者にとって脅迫者はディスプレイの中にしかいない。事件は会議室だけで起きている。チャットでの交渉と合間の対策会議がシーンの大半を占める事となる。
幾つかの案が没になった後、警察はやっと脅迫者が納得する案を提示することに成功する。あとはお互い伏線の張り合いとなる。ここは二重三重にトラップを用意して展開を派手にしたい。
最終的に勝つのはどちらでも構わない。書いているうちにどちらに重点を置くかで変わるだろう(とは言え一応決めてある)。
難しいのは、以下の点。

  • 脅迫内容を読者に理解させる事
  • 脅迫者の人物像表現。紳士的かつ感情の抑揚がない。
  • 舞台となる範囲が狭いので単調にならないようにする
  • 納得の行く受け渡し方法。意外な方法がよい。

重視したいのは以下の点

  • 会話の面白さ。チャットと警察内の対策会議の両方で。
  • アクションや暴力なしでスリルとサスペンスを。

こんな感じで着想や調査の過程を丸ごと公開しながらすすめる。途中で諦めるかもしれない、というかその可能性が高いことを最初にお断りしておく。また、感想や意見を聞くと話が腐るので完成(あるいは途中終了時点)まではコメント欄をクローズさせて頂く。