小噺

蟻問答

川柳では「羽もいで 蟻になりたや 黒い蜂」なんてことを申しまして、昔も蟻んこってえのは人気のある虫だったようでございます。先日もうちの若いもんが「師匠師匠、蟻ってえのは偉い虫だと思いませんか?」なんて言いやがるもんですから「そりゃ、どうして…

お化け茶屋

川柳では「幽霊の 正体見たり 見なかったり」なんてことを申しまして、どんな人でも多少の差こそあれ、お化け、幽霊、物の怪、婆さんの類は怖いものでございます。先日もうちの餓鬼が「お父ちゃん、おいらはお化けなんか怖くないよ」なんて抜かしやがるもん…

商店街危機一発

川柳では「右肩が 濡れて嬉しや 通り雨」なんてことを申しまして、雨というのは何かしら小さなドラマをいたずらに呼び起こしたりすることがございます。先日もうちの事務所の女の子がちょっとお使いに行った帰りににわか雨に遭いまして、たまたま私が通りか…

テーマパーク

川柳では「唐衣 プロコルハルムに 似ているね」なんてことを申しまして、「青い影」を聴くと「fandango ってどんな団子だろうなあ」などとおかしな事を言うお調子者が必ず出てくるものでございます。先日もうちの女房が「あなた、うちもそろそろ海老団子かし…

ニカラグア焼き

川柳では「塩しょう油 黄色い目玉で 大合戦」なんてことを申しまして、昔も今も目玉焼きに何をかけるかで揉めてたようでございます。先日もうちのガキが「お父ちゃん、ぼくの目玉焼きには、大外刈りをかけてちょうだい」なんて生意気な事を言いやがる始末で…